最近ニュースなどでよくフィンテックという言葉を耳にすることが多くなりました。フィンテック(FinTech)とは英語の「ファイナンス(金融)」と「テクノロジー(技術)」をかけ合わせた造語で、最新テクノロジーを活用した金融サービスのことを示します。
本記事ではそのサービスがどういったものなのか、歴史や今後の展望まで簡単にわかりやすく解説します!
フィンテック(FinTech)とは?
近年は、スマートフォンを使用して、簡単に送金ができるようになりました。このサービスは、私たちが身近で利用しているフィンテック(FinTech)の1つです。これに限らず、金融サービスと情報技術をあわせたフィンテック(FinTech)には、、「決済」、「融資」、「投資」、「仮想通貨」などの多様な分野が存在します。
フィンテックを用いるサービス例
ここでは、フィンテック(FinTech)の代表的な11の分野をご紹介します。
1, 決済&送金
現金を利用しないで専用アプリを利用してスマホで支払ができるキャッシュレス支払いのサービスなどフィンテック(FinTech)の代表的な分野です。
【代表的なサービス】
LINE pay *****加盟店の支払いの他、LINEの友だちへの送金ができるサービス。
Apple pay *****クレジットカードやSuicaを登録しiPhoneやApple Watchをかざすだけで支払完了
PayPay *****コンビニをはじめ多数の加盟店での支払いができる他、残高は送金もできる
楽天ペイ*****専用アプリや楽天IDで簡単に支払いができるサービス
ただし、利用できるお店は加盟店のみとなるので利用が多いお店が対応しているか事前に調べておくと良いでしょう。
2, 融資(住宅ローンテック)
住宅ローンの比較検討や住宅ローンの借り換えサービスなどの個人向けの融資やローンのサービスをテクノロジーで解決するサービスです。これらは、住宅ローンテック業界ともいいます。
iYell*****金融機関の住宅ローンの中から、適した候補を素早く選別できるサービス
MOGE CHECK****毎月返済額や総支払額を表示して住宅ローンを比較できるサービス。
WhatsMoney****国内で契約できる住宅ローンの中からユーザーに最適なローンを提案してくれる
J.Score****みずほ銀行とソフトバンク株式会社が設立した個人向け融資サービスです。AI(人工知能)が判定するスコアに応じて借り入れの可否や金利、借入限度額が決まります。ソフトバンクのスマホ・携帯電話を利用の方は、さらに便利に利用できます。
3,個人財務管理(PFM)
「Personal Financial Management」(PFM)とは、銀行口座と連帯した個人のお金を管理する家計簿アプリのようなサービスが代表的です。
Dr.Wallet****買い物をしたレシートを撮影して送るだけで家計簿をつけてくれる便利なサービス
家計簿Zaim****手入力はもちろんのこと、レシートを撮影すれば手間なく支出を記録できます。
4,個人資産運用
投資商品の発注から運用までができる投資一任型ロボアドバイザーのサービスを筆頭に、自分の資産運用をテクノロジーを使って合理的に行ってくれるサービスです。
wealthnavi ****長期・積立・分散をサポートする全自動の資産運用ロボアドバイザー
folio****好きなテーマを選ぶだけテーマ投資も可能なロボアドバイザー
money forward***オンライン家計簿兼資産管理ツール
5,会計・財務
経理作業・決算書の作成などがオンライン上でミスもなく簡単に作成可能です。
Freee****決算書作成や確定申告も、クラウド上で簡単に作成できます。
6,保険
保険分野のフィンテックは、「InsurTech(インシュアテック)」とも呼ばれています。
portable smiling road***専用カーナビアプリをスマホにダウンロード。
アプリの運転診断によって保険料の安全運転割引になる車保険
7,金融情報
金融情報や企業情報を伝えるビジネスプラットフォーム
Speeda***世界中の企業情報、業界レポート、市場データ、ニュースなどビジネスにおける情報収集、分析、意思決定を支える経済情報プラットフォーム。
nowcast***オルタナティブデータに基づいたマクロ経済に関する分析サービスを行うプラットフォーム
8,セキュリティー
金融サービスにおいて重要なセキュリティー分野もフィンティックを代表する分野です。
FroundAlert***パスワード&ID認証に加え、リアルタイムな位置情報などから不正ログイン試行を未然に検知する、法人向けクラウド型不正アクセス検知サービス。
BankGuard*** SMSで毎回変わる絵文字を数個送信し、従来のワンタイムパスワード(OTP)の脆弱性をカバーしたスーパーワンタイムパスワードを取り入れたセキュリティーサービス。
9,ソーシャルレンディング
オンライン上で、投資したい人、企業と借りたい人、企業を結び付ける金融サービス
CrowdBank***実績平均利回り、6.80%。10,000円からの少額投資が可能なサービス。
Maneo***少額かつ短期での貸し付けも可能なサービス
10,仮想通貨
仮想通貨とは、ブロックチェーンという新しい技術を基幹とした話題のビッドコインをはじめとする電子データでやりとりされる通貨のことを示します。
Coincheck***コインチェック株式会社が運営する暗号通貨取引所
11,クラウドファンディング
インターネット上でやりたい事の募金を募るクラウドファンディング。
campfire ***誰でも簡単にプロジェクトを始められる老舗クラウドファンディング
Readyfor ***アイディアの相談も可能な日本初のクラウドファンディングサイト
フィンテック(FinTech)の今後
インターネット経由での送金が可能な今、国を超えた金融サービスも展開され金融グローバル化が進むのではないかと予測されます。また、AIによって膨大な量のデータが分析され、個別の嗜好にあったパーソナライズされた金融サービスが展開される事も期待できます。
現代でも少しずつ私たちの生活の中に早いぺースで浸透してきているフィンテック。今後の業界の動きに注目したいところです。
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